セキュリティ対策のためにコールドウォレットに資産を移す人が増えてきました。なかでもカード式コールドウォレットは、持ち運びが楽だということで人気が高まっています。そのカード式コールドウォレットをさらに進化させたのが「XAPS」です。なんとデビットカードとしても使うことができるカード式コールドウォレットなんです。今回は注目のXAPSをご紹介します。
XAPSはセキュリティが高いので安心
XAPSはシンガポール法人のFoetz.Pte.Ltd社が主体となって開発をしています。安全性の高いAPSカードに仮想通貨のコールドウォレット機能とデビットプリペイドカード機能を併せたXAPSカードとWALLETアプリを提供する予定です。
XAPSカードのベースになっているAPSカードは、カード詐欺を防止することでカード発行元の不正管理コストを削減し、ユーザーに確実なセキュリティを提供するために開発されました。
実際にASPカードをBluetooth経由でスマートフォンに接続すると、カードを使用していないときは、所有者のカード番号、名前、有効期限、CVC/CVVは画面に表示されません。ユーザーによって認証されたときだけAPSカードを利用することができるため、セキュリティの高いカードが実現します。
使いやすくて便利な実用性の高いカード
仮想通貨業界では、ハッキングが問題視されており、現在はセキュリティの高い仮想通貨の保管方法としてハードウォレットがありますが、保管できるコインが限られていたり、端末の故障のリスクがあったり、USBほどの大きさとはいえ持ち運びのときは邪魔です。
そこで、持ち運びしやすいカード型のコールドウォレットも販売されはじめていますが、数週間おきに充電する必要があるため、実用性に乏しいと言われています。しかし、XAPSカードの電池は長寿命で充電の心配がありません。
さらに、既存のカードと同じように世界各国の加盟店で利用でき、オリコやセゾンなどのアクアイヤラー介在で簡単にチャージができます。また、その国の法定通貨で入金すると取引所経由の売却アルゴリズムによる自動売却でXAPSコイン、ビットコイン、イーサリアム、リップルに交換することも可能です。
そして、APSモバイルアプリケーションを使用してカードの機能、制限、モードを設定の設定もできます。
そのため、XAPSカードは使いやすくて便利で実用性の高いカードなのです。
XAPSのビジネスモデルはカード製造と販売
XAPSのビジネスモデルは、製造したカードをVISAやMASTERなどのカード会社、仮想通貨関連会社、仮想通貨取引所などに対して卸販売して利益を得ることです。
XAPSカードはカードの発行元にとってメリットが大きいことが特徴です。たとえば、保険費用の削減・廃止や、カードセキュリティの強化、銀行に競争力を提供することで新しい収益モデルを実現します。そのため、XAPSはすでに世界中の銀行で採用予定です。
すでに採用が決定している銀行は「Banque et Caisse d’Epargne de l’Etat, Luxembourg」「Bank BNP Paribas」「BIL」という伝統のある銀行3つで、2018年9月から納品されます。
ほかにXAPSカードの導入を検討している銀行はcitibankやINGなど有名銀行をはじめとした世界中の銀行で、日本では三菱UFJ銀行が検討をしているのです。
将来はさらに安全でいろいろなシーンで使えるようになる
コンピューターの業界は日々進化を続けており、約10年ごとに新しいイノベーションがおきています。しかし、ハッカーはそれ以上のスピードを持って進化し続けているため、ハッキングの問題はいまだに消えることがありません。
そこで、XAPSは固有性(アナログ)によるセキュリティ保護を念頭においたバイオオーセンティックメソッドの開発でハッキング対策を進めます。人体の固有性をXAPSWALLETオープンの鍵などの認証キーにすることで、ハッキングを事実上不可能にすることで安全性をより高める計画です。
さらに、XAPSカードはいろいろなシーンで使えるようになります。たとえば、公共サービスや交通支払いカード、数枚のカードを1枚にまとめるマルチカード、安全な学生証や社員ID、ビットコインクレジットカードとして使えるのです。
そのため、XAPSカードの将来は、安全でいろいろなシーンで使えるカードになるということで期待が高いです。
XAPSの今後のスケジュール
XAPSは2018年2月にプレミアムプライベートセールを開始しており、2018年7~9月にはプライベートセールを実施予定です。
さらに、WEBサイトやホワイトペーパーなども公開し、2018年10月~12月には全世界向けクラウドセール開始、ウォレットアプリケーションβ版ローンチがあり、2018年12月にはICOの計画があります。
また、XAPSはシンガポールにある取引所の「トークナイズ」での「IEO」申請手続がすでに受理されており、「IEO」は年内12月を目処にリストアップ予定です。
まとめ
XAPSカードは、カード型コールドウォレットの欠点を無くし、利便性を高めたカードです。
すでに導入を決めている銀行もあり、今後世界中の銀行で導入されることが決まると価値が大きく高まることが予測されます。
XAPSのICOはこれからはじまりますが、大きく期待されていることから早々に売り切れてしまう可能性が高いです。
ICOに乗り遅れないように、XAPSの今後の情報には注目しましょう。