仮想通貨のICOをご存知でしょうか。仮想通貨の投資上級者であれば理解していると思いますが投資手法の一つになります。しかし、仮想通貨の投資経験が浅い場合はまだ理解できていない部分もあると思います。そこで今回は仮想通貨のICOに関しての知識とおすすめ銘柄を解説していきます。
ICOとは?
まず、ICOの基本的な知識を身につけていきましょう。ICOとは「Initial Coin Offering」の頭文字を取っています。「イニシャル・コイン・オファリング」と読み、新規仮想通貨公開という意味になります。株式のIPOとも似ていて企業やプロジェクト、団体が仮想通貨やそれに関連する技術開発のために資金調達を行うことです。具体的には既存、もしくは独自のプラットフォーム(ブロックチェーンなど)から仮想通貨を発行して販売します。投資家はその仮想通貨(トークン)を購入し投資を行う仕組みになっています。
ICOのメリット・デメリット
投資家は数あるICO案件から将来性のあるもの、信頼性のあるものを選び発行された仮想通貨を購入します。後々、その銘柄が暴騰することもありICOに参加する大きなメリットとなります。アルトコインでは最もメジャーな銘柄でもあるイーサリアムも過去にICOによる資金調達を行なっています。
2014年7月22日から9月2日までトークンの販売を行い、当時の価格で1ETH=0.0005BTCでした2018年7月下旬現在で1ETH=0.05BTCほどですから100倍になっている計算です。イーサリアムの過去最高値を考えるとそれ以上の価値になっている時期もありました。ICOによりトークンを購入するときはトークンに対応するウォレットとインターネット環境さえあればICOに参加して発行された仮想通貨を購入することができます。世界中のどのプロジェクトも参加できるのも魅力の一つです。
しかし、すべてのICO案件が有望であったり信頼性のおけるものではありません。ICOのほとんどは詐欺まがいと言われるように悪巧みを考えているプロジェクトもあるのです。分かりやすく言えば、資金を募って多くの人に購入してもらった途端にプロジェクトがなくなることです。投じた資産は戻ってきませんから案件の見極めも重要になります。詐欺まがいではなくても既存の仮想通貨と特徴が差別化できないものは淘汰されます。その場合もプロジェクトは中止になるでしょうから先々の予定がしっかりとしているかなども重要な判断基準です。
2018年度おすすめICO 3選
数多くのICO案件がありますが現在実施されている案件からおすすめのICOを3つ紹介します。
Ternion(ターニオン)
Ternionは仮想通貨同士、法定通貨と仮想通貨の取引に対応する独自の取引プラットフォームを整えていく予定です。24時間365日管理、サポート体制を整えていますので投資家からの注目も高くなっています。トークンの販売は6月29日から始まり8月29日までは8割引きでの購入が可能です。8月30日から10月30日までは35%割引での販売、以降12月30日までは割引なしですが年内一杯のトークン販売は行われる予定です。(トークンの発行枚数は9500万枚)
トークンはイーサリアムのブロックチェーンを利用したトークンですからウォレットはイーサリアムに対応したものを用意しましょう。今後の流れは2018年中に様々な開発が予定され、2019年に分散型取引所などの公開が続々と予定されています。
■Ternion(ターニオン)公式サイト
https://ternion.io/jp
Tebura(てぶら) / NinjaCoin
一般社団法人の「手ぶら観光協会」がブロックチェーンの技術を活用して旅行者が手ぶらで観光できるシェアリングエコノミーを実現しようと発案したものです。手荷物預かりサービス、P2Pというネットワークを使った荷物のピックアップや他言語翻訳サービス、トラベルガイドを提供する予定です。国内の旅行会社HISやディスカウントストアのドンキホーテ、携帯会社のドコモ、その他行政機関との提携が進んでいます。
2020年の東京オリンピックを見据えると多くの来訪者にとって重宝するサービスですので将来性を感じるプロジェクトです。すでにトークンの販売は開始されていますが終了時期は未定となっています。適宜、公式サイトで「NinjjaCoin(NC)」が購入できるかを確認してみましょう。こちらもイーサリアムのブロックチェーンを利用したトークンですので対応ウォレットを用意しておいて下さい。
■Tebura(てぶら) / NinjaCoin公式サイト
https://tebura.ninja/ico/?lang=ja
CROSS(クロス)
CROSSはブロックチェーン技術を活用して現物の資産をデジタル資産に変換できる分散型価値交換プラットフォームの構築を目指したプロジェクトです。現物資産(不動産など)を売りたい時には仲介者(不動産屋など)を探すところから始まり、価格交渉、契約と長く面倒な過程が発生します。その過程をブロックチェーン技術によって簡潔にしようとしているプロジェクトになります。
国際特許を取得したウォレットはベースが完成していますし、コミュニティも作られ活動も活性化されています。ICOのプレセールや一般セールは未定となっていますが先般、実施されたエアドロップ(無料で仮想通貨がもらえるイベント) では6日で1万6000人が参加する注目度の高さがありますので、ICOにも参加したいところです。
■CROSS(クロス)公式サイト
https://cross.technology/
ICO案件の探し方
仮想通貨のICO案件は増加傾向となっています。調達額も2018年1月から5月の5ヶ月だけで2017年のICOによる資金調達額の2倍になりました。今後も案件が増えていくとも考えられますが、そうなるとどのように魅力的な案件を探すかもポイントです。当たり前ですがICOを始めようとしている企業の公式サイトやSNSをチェックする方法が一番確かになります。ただし、このやり方ではうまく見つけることは困難です。そこで、ICO案件をまとめているニュースサイトやコラムサイトを参考にしてみましょう。
例えば「ICO countdown」ではICOスタートまで何日何時間何分何秒かを記載しています。もちろん、もうすでに始まっている案件も記載されていますが新しい情報を得るには重宝します。目を引く案件があれば公式サイトにアクセスできるようになっていますので、プロジェクトの内容を確認してみましょう。「COINJINJAと言うサイトは日本語表示で公開前、進行中、完了した案件を検索できますので使いやすさがあります。このように、ICO案件を探すときには情報をまとめているサイトを利用するのが効率的です。
まとめ
将来の価格高騰を狙って多くの投資家が参加する仮想通貨のICO。色々なプロジェクトで資金調達をしようと各社が取り組んでいますが、まがい物が多いのも事実。しっかりと将来性のあるプロジェクトかを見極めて参加することが大切です。