今回は一部の投資家に大注目されている仮想通貨「Aidos Kuneen(エイドスクニーン)」を紹介します。あまり耳馴染みのない方も多いのではないでしょうか。
しかし、過去に100倍もの価格高騰を見せたと聞くと少し興味が湧いてきませんか?
そう、Aidos Kuneenは発行からわずか1年足らずで急成長を遂げ、仮想通貨市場全体がイマイチの現在(2018年8月)でも割と順調な値動きを見せています。
当記事ではAidos Kuneenの特徴、強み、そして将来性を徹底的に解説します。仮想通貨で有望な銘柄を探している方は、ぜひとも参考にしてみてください。
Aidos Kuneen(エイドスクニーン)の特徴・強み
Aidos Kuneenは2017年6月に発行した仮想通貨です。通貨単位は「ADK」、1ADK=100円のように表示されます。
まだ発行してわずかな期間しか経っていませんが、ほんの半年足らずで通貨価値が100倍以上も上昇しました(2018年2月)。つまり2018年の大注目銘柄と言っても良く、Aidos Kuneenの名前はあまり知られていないものの、一部の投資家は熱視線を送っています。
Aidos Kuneenには以下2つの特徴があります。
Aidos Kuneenはシステムの性質から時価総額10位(2018年8月28日時点)のIOTA(アイオータ)やByteBall(バイトボール)と特徴が似ているとされます。しかし、Aidos Kuneenは全く違った用途で開発されたため、ここから詳しく解説していきましょう。
Aidos Kuneen(エイドスクニーン)が狙うのはオフショア市場
オフショア市場とは金融業界の用語で、国境を越えた送金や資金決済で規制が比較的自由に設定された国際金融市場を指します。簡単にいえばタックスヘイブン(租税回避地)のことで、資産家が海外の口座に資金を移動し、国内よりも有利な税制を利用することです。
オフショア市場が広がるのは主にシンガポール、香港、マレーシア、ルクセンブルク、バハマ、ケイマン諸島など。
Aidos Kuneenはそうしたタックスヘイブンの銀行や金融機関と手を結び、租税回避を狙う富裕層をターゲットにビジネスを展開していく予定です。独自通貨であるADKは、オフショア市場にお金を流通する時に法定通貨の代わりとして機能します。
ブロックチェーンとは異なる仕組み
仮想通貨の基本システムはブロックチェーンと呼ばれます。ブロックチェーンは過去の取引記録を1つのブロックに格納し、それを鎖状に1列に繋いで保管する仕組みです。
一方、Aidos Kuneenはブロックチェーンのシステムを利用しません。その代わり、「i Mesh」という仕組みで送金や取引データを保管します。
ブロックチェーンは一列に情報を羅列するため、1つのブロックで承認作業が滞ると送金遅延が発生するのです。しかし、i Meshは1つのブロックから放射線状に複数のブロックへとデータを転送していくので、どこかで作業が詰まっても遅延は起こりません。
つまりADKの送金量が多くなったとしても遅延トラブルが発生しづらく、送金も瞬時に行うことができるので国境を越えた取引を行うオフショア市場には最適と言えるでしょう。
Aidos Kuneen(エイドスクニーン)の過去チャート
Aidos Kuneenは通貨を買える取引所が限定されるという特徴から、良くも悪くも他の仮想通貨の影響を受けにくい銘柄と言えます。2017年12月頃から多くの仮想通貨は価値が高騰しましたが、Aidos Kuneenが注目され始めたのは2018年2月頃です。
また、2018年に入るとビットコインやイーサリアムを含め、仮想通貨市場全体が下がり基調で現在も底が見えません。一方のAidos Kuneenは2018年4月まで下げ基調を続け、その後はほんのわずかですが回復の兆しが見えています。
一般的な取引所で購入できないADKですが、市場全体が不調の時にはメリットとして働いていると言えるでしょう。
ただし、Aidos Kuneenは2017年11月頃に度々のメンテナンスで取引所の機能が停止してしまいました。新興通貨にありがちなシステムトラブルのリスクは常に頭に入れておかなければなりません。
Aidos Kuneen(エイドスクニーン)の将来性
Aidos Kuneenの時価総額ランクは2018年8月28日時点で1605位と、現在はまだほとんど注目されていません。
しかし、過去には約半年足らずで100倍以上もの高騰を見せたこともあり、一部の投資家はAidos Kuneenの将来性に大きな期待を寄せます。
ADKが始めて取引された2017年6月頃、価格は1ADK=約65円程度でした。しかし、2018年1月~2月に差し掛かると事情は一変します。なんと2018年2月には過去最高額である6,300円近くをマークし、最低額の100倍の高騰を記録しました。
その当時のADK取引額は24時間辺り10億円を超えていましたので、いかに市場が盛り上がっていたかが分かるでしょう。
Aidos Kuneenに注目する理由は、やはりオフショア市場をターゲットにしていることが大きなポイントです。
国内大手調査会社「株式会社矢野経済研究所」によると、2014年から2018年までの日本国内向けオフショアサービス市場規模は毎年平均して3.6%の成長を見せています。2019年度には約1,700億円規模にまで成長することを予測。
また、2019年度のグローバルアウトソーシング市場は110兆円規模にまで拡大することを見通しています。上記はいわゆるAidos Kuneenが狙う市場のど真ん中です。国際金融市場の高まりはAidos Kuneenの将来性を予見する上で欠かせないでしょう。
Aidos Kuneen(エイドスクニーン)が購入できる取引所
Aidos Kuneenは2017年6月に発行されてから現在の2018年8月になっても、未だに取引所に上場していません。国内取引所はもちろん、海外の取引所でもADKを買うことができないのです。
では、一体どうすればADKを手に入れられるのでしょうか?
実はAidos Kuneenを開発したRicardo Badoer(リカルド・バドエル)氏がADKを扱う取引所も運営しています。そのため、ADKを入手するにはこの専用取引所(Aidos Market)を利用しなければなりません。
Aidos MarketはADK通貨を専門に扱っていますが、基本的なシステムはBinance(バイナンス)やBittrex(ビットレックス)など海外取引所と同じです。
つまり、Aidos MarketでADKを購入する流れは、
- Aidos Marketにメールアドレスとパスワードを登録
- 本人情報登録と本人確認書類を提出
- 口座開設完了
- Aidos Marketの口座へビットコイン(BTC)を入金
- BTCを利用してADKを購入する
上記の手順を踏みます。基本的に日本円を利用することができないので、bitbankやliquidなどの国内取引所からBTCを購入しておきましょう。
最後に吉報です。通貨発行から約1年経過した2018年7月。ようやくAidos Kuneenの上場先が決定。正確な情報はまだ先ですが、時価総額トップ10以内の取引所でADKが扱われます(契約締結済みのため取り消しのリスクは極めて低い)。
まとめ
今回はAidos Kuneenの特徴や将来性についてお伝えしました。まだ立ち上がって間もないプロジェクトですが、既に過去に100倍以上もの成長実績があります。
また、送金スピードと安定性を売りに、市場規模が拡大しているオフショア市場をターゲットに開発が行われているのです。今から約半年前に達成した100倍もの高騰は、決してブームではなく実体の伴ったものでした。
Aidos Kuneenの開発は始まったばかりなので、大きく成長するまで時間がかかりそうですが、長い目で見守っていきたいものです。